IT資産管理ツール選定のきっかけ
ログの取得によるコンプライアンスの強化
報道機関の責務として、機密情報などの漏洩があった場合、迅速に原因特定ができる仕組みが必要であった。 また、当社ではコンプライアンス委員会がクライアントPCのログを定期的に確認するというルールを策定しており、 コンプライアンス強化と情報漏洩対策に努めている。
このような背景から、当社ではPCの操作、Web閲覧、メール送受信などの各種ログを確実に取得するシステムが必要であり、 SS1導入以前は別のIT資産管理ツールを用いて、ログの管理をおこなっていた。
既存ソフトへの不満
上記の理由から当社ではクライアントPCのログ取得について、メール送信ログだけでなく受信ログも取得する必要があった。 SS1の導入以前に使用していたソフトでも、メール受信ログを取得することはできたが、ログ取得が遅延する、 1台のクライアントPCに複数のエージェントが必要であるなどの問題があったため、ソフトの入替を検討することになった。
SS1に決めた理由
メール受信ログの取得、運用負荷の低さ
IT資産管理ツールの入替にあたり、いくつかの製品を候補としたが、SS1はメールの送信だけでなく受信ログ取得にも対応しているという点が決め手となり、導入することになった。 SS1ではIT資産管理とログ管理を1つのソフトでおこなえるため、1台のクライアントPCにつき複数のエージェントを必要としないこと、機器の情報と各種ログをひとつの画面で確認できることなど、 既存ソフトよりも運用面の負荷が少なく、同時に保守費用(ランニングコスト)をおさえることもできた。
IT資産管理機能の使いやすさ
SS1では、PCなどの機器を視覚的に管理できる「機器設置図」を備えていることに加え、機器情報などの一覧をCSV形式ではなくExcel形式でエクスポートできるなど、 IT資産管理面での使いやすさを考慮した設計であるという点もポイントとなった。
導入効果
ログ取得によるコンプライアンスの維持と、社内意識の向上
SS1を用いてメール送受信ログなどクライアントPCの各種ログを取得し、厳格なルールに則ったコンプライアンス管理体制を維持できている。 また、ログの取得を社員に通知することで、社内全体のコンプライアンス意識向上にも役立っている。
リモートコントロール機能の活用
道内に支局が点在しているため、PCのトラブルなどがあった場合、札幌本社からシステム担当のスタッフが現地に赴いて対応することは大変困難であった。 現在はSS1のリモートコントロール機能を活用し、本社にいながら支局PCのトラブル対応、ドライバインストール、ソフトウェアセットアップなどをおこなっており、メンテナンス業務を効率化できている。
機器設置図の活用による、レイアウト管理の効率化
以前はレイアウト作成専用のソフトを用いて、社内PCのレイアウト管理をおこなっていたが、SS1は「機器設置図」によりPCの設置状況と機器情報を一元管理できるため、作業効率が格段に向上した。
ソフトウェア管理への幅広い活用
ライセンスの購入数と使用数を把握し、ソフトウェアライセンスを容易に管理できている。また、PC更新の際のインストール済みソフトウェアの調査、ファイル配布機能を用いたバージョンアップなど、 ライセンス管理だけでなく、幅広いソフトウェア管理に、SS1が役立っている。
サポート体制の充実による運用の効率化
SS1サポートデスクは、問い合わせに対する回答が迅速であり、専門スタッフによるリモートバージョンアップ、サーバーメンテナンスなどさまざまなサポートが受けられる。 このように、SS1のメンテナンスについては、当社のスタッフによる作業を必要としないため、楽に運用をおこなえている。
今後の展望
ソフトウェア資産管理(SAM)体制の構築
今後は、SS1のソフトウェア資産管理(SAM)機能を活用し、さらなるソフトウェアライセンス管理の徹底と、ソフトウェア資産の有効活用を目指したい。