IT資産管理ツール選定のきっかけ
ホールディングスとしてIT統制がとれるツールを探していた
以前は別のIT資産管理ツールを利用していたが、管理画面が日本語にしか対応していない点に課題を感じていた。当社では、中国やインドネシア、メキシコにグループ企業を抱えており、SS1導入前は海外拠点の端末管理も日本側で対応していた。そのため、海外拠点側で現地のIT担当者が管理可能な別の管理ツールが導入されるかもしれないという懸念があった。そこで、ホールディングスとしてIT統制をとるために、海外拠点も含めてツールを統一し、各拠点に適切な権限を付与して運用できる多言語対応可能なIT資産管理ツールの検討をはじめた。
SS1に決めた理由
既存ツールの課題を解決し、機能や価格体系にも魅力があるツール
SS1は管理画面が日本語のほか、英語や中国語にも対応しており、既存ツールでは難しかった海外拠点のIT担当者との業務分担が実現できると感じられた点が選定につながった。また、接続元・接続先の双方で画面共有しながら操作ができる「リモートコントロール」機能をはじめとした魅力的な機能も備えている。さらに、オプション機能は必要に応じて後からでも追加できるため、初期費用を抑えつつ段階的に活用範囲を広げられる点で、既存ツールに比べてコストメリットも感じられた。
トライアルのサポート対応が好印象
トライアル期間中のサポート対応も決め手のひとつであった。ディー・オー・エスのサポート担当に対して、運用について相談すると、こちらの要望を丁寧に噛み砕いたうえでの説明を受けることができた。また、SS1の機能で直接対応できない場合でも、代替となる運用案を提示してもらえたことから、自社製品に自信を持っているスタッフだと感じられ、安心して導入・運用できると判断した。
導入効果
海外も含めた各拠点のIT担当者に権限を割り当て、管理業務の分担を実現
既存ツールでは、海外端末上であっても日本語でポップアップ通知が表示されており、文字化けも発生していたため、スクリーンショットを送ってもらい日本側で対応する必要があった。SS1では、OSに応じて日本語/英語/中国語のいずれかで通知が表示されるため、こうした課題が解消され、海外も含めた各拠点のIT担当者に管理権限を割り当てられるようになった。権限設定では、他拠点の情報は参照可能としつつ、ポリシー変更などは各担当者の管理範囲のみに限定している。
海外拠点については、現在も日本から使い方を徐々に伝えている段階ではあるが、一度レクチャーした内容は海外拠点でも問題なく運用できており、業務負担の軽減を実感している。日常業務では、インストールされたソフトウェアをチェックする目的で「日報」機能をよく活用しており、ライセンス違反をはじめ、商用利用で料金が発生するフリーソフトを使用していないかなど、各拠点のIT担当者に対して管轄分をしっかりチェックするように呼びかけている。
自動車産業サイバーセキュリティガイドライン対応からTISAX※認証取得まで支えるログ管理
SS1によるログ取得は、自動車産業サイバーセキュリティガイドラインへの対応に役立っている。さらに、TISAX認証の取得にも大きく貢献した。メキシコにあるグループ企業では、SS1の各種ログ管理機能を活用してTISAX認証のアセスメントレベル3を取得することができた。審査で特に評価されたのは「メールログ」機能である。Gmailに対応している点や、ログ一覧画面から該当メールや添付ファイルまで確認できる点が高く評価された。そのほか、取得したログは日常業務におけるヘルプデスク対応の証跡管理にも役立てている。
※ TISAX: https://enx.com/en-US/TISAX/ ドイツ自動車工業会(VDA)が定めた自動車業界のサプライチェーン全体で情報セキュリティ水準を確認・共有するための評価制度。

<メールログ一覧画面 イメージ>
Windows 10→11移行の土台作りにも活躍
事務所内PCをWindows 10→11へとアップデートした際、Windows 10のなかでも古いバージョンの端末では、一度の更新でWindows 11へ移行できないケースがあった。そこで、該当端末についてはSS1を用いてOSを22H2に統一したうえで、USB経由でWindows 11へのアップデートを実施した。SS1では、アップデートが失敗した場合でもディスクの容量不足などの失敗原因を管理画面上で確認できるため、状況把握がしやすく、非常に役立った。今後は、工場内にある200台のPCに対してSS1経由でWindows 11へのアップデートを検討中である。また、工場内のPCについては24時間稼働している端末も多く、普段は再起動しない端末もあるが、SS1の機能で強制再起動も実施している。

<更新プログラム配信進捗確認画面 イメージ>
ツール入れ替えやエージェント展開を楽にする機能も搭載
旧製品からのリプレースは、SS1の「ファイル配布」機能によって実施した。はじめに管理対象端末にSS1エージェントをインストールし、その後旧エージェントのアンインストールツールバッチをSS1から配信するだけだったため、非常に簡単だった。このとき、SS1エージェントの展開に使用した 「SS1リモートインストールツール」も印象的であった。日本と時差のある海外拠点でも、端末の電源が入ったタイミングで自動的にインストール実行される点や、帯域制御をしながら配信できる点により、実務への影響を抑えながらSS1を展開できた。また、ウイルス対策ソフトの入れ替えの際には、旧ソフト削除と新ソフト導入の両方で「ファイル配布」機能を活用した。既存ツールの同様の機能では、配信結果が〇か×でしか表示されなかったが、SS1では配布完了/失敗だけでなく配信ステータスが細かく表示されるので助かっている。

<ファイル配布進捗確認画面 イメージ>
今後の展望
「除却」機能の活用
SS1では「除却」機能を用いることで機器情報やログを保管したままライセンスを外すことが可能である。この機能を活用し、長期休暇や異動になる職員には機器を返却させたうえで該当機器を除却にするなど、無駄のないライセンス運用をおこなっていきたい。そのためにも、機器の返却や保管について明確なルール作りを検討中である。
自動車産業サイバーセキュリティガイドラインへの更なる対応
現在、各工場の中核となるハブについてSS1の「システム管理」機能で管理している。今後は、SS1上でネットワーク図の作成にも取り組み、自動車産業サイバーセキュリティガイドラインで求められるネットワーク図管理への対応に繋げていきたい。