IT資産管理ツール選定のきっかけ
約1,600台に及ぶクライアントPCと、様々な検査機器の管理
当院では院内情報ネットワーク環境とインターネット環境を物理的に分断して構築している。 院内情報ネットワークには約1,600台のクライアントPCやネットワーク機器、様々な検査機器が接続されており、管理に多大な労力を費やしていた。
このような状況から、様々な機器の管理、それに伴うIPアドレスの割り当て、OSやOfficeなどのソフトウェアライセンス管理を強化するため、 IT資産管理ツールの必要性を強く感じており、導入を検討するに至った。
SS1に決めた理由
ネットワーク上の機器を漏れなく把握できる
SS1では、クライアントPC以外のエージェントを導入していない機器であっても、ネットワークに接続されれば「未登録PC管理」機能を利用してその存在を検知することができる。 当院ではネットワークにつながる機器は漏れなく管理したいと考えていたため、この機能は大変魅力的であった。
レジストリ情報の収集など、IT資産管理機能の充実
SS1の場合、クライアントPCのレジストリ情報を収集することが可能であり、電子カルテシステムをはじめとする医療系アプリケーションの個別設定情報など、 より細かいところまで管理することができた。この点は、他のIT資産管理ツールにはなかった機能であり、SS1を導入する決め手となった。
圧倒的なコストパフォーマンスの高さ
IT資産管理機能の他にも、SS1はクライアントPCへのリモートコントロールやデバイス制限など、当院が必要とする機能をワンパッケージで有していた。 さらに、それらの機能を必要に応じてオプションとして選べる価格体系であるため、 当院の要件にあわせて機能を選択した場合、他のオールインワン型IT資産管理ツールと比較してもコストの差は明らかであった。
導入効果
院内情報ネットワークに接続されている機器の全量把握
これまでは、Excelで作成していた機器管理台帳をもとに、使用していないIPアドレスの調査や、機器の棚卸などをおこなっていたが、 SS1を導入したことで、これらの作業が簡単な操作で、より精度高くおこなえるようになった。
また、「未登録PC機能」を活用することで、ネットワークに繋がっているあらゆる機器の存在を簡単に把握できるようになったため、 Excel台帳での管理から完全に脱却し、IPアドレスの重複に悩まされることもなくなった。
レジストリ情報の取得による詳細設定情報の管理
導入の決め手となったクライアントPCのレジストリ情報を取得できる機能が、期待通りの効果を発揮した。 例えば、スクリーンセーバーの起動時間や、2画面構成の端末で「右側のモニターには電子カルテなど医療系アプリケーション画面を表示する」といった設定内容、 システムのバージョン情報など、これまで把握できていなかった様々な設定情報を管理できるようになった。
また、SS1では「コンピューターの説明」に記載されている内容もレジストリ情報から取得できるため、 手作業で情報を収集する手間もなくなり、当院のIT資産管理の精度が飛躍的に向上した。
デバイス制限ログの取得による、使用状況のモニタリング
当院では、USBデバイスの使用に関しては申請制とし、無断で使用できないルールを策定している。 SS1を用いてデバイスの使用ログを取得することで、策定したルールが遵守されているかどうかのモニタリングをおこなっている。
クライアントPC入替、増設・撤去など、柔軟な運用計画への活用
クライアントPCごとの稼働状況をひと目で把握できるため、予備機の運用方針の策定や、端末の増設・撤去など、IT資産管理においてSS1が大活躍している。 基幹ベンダーの変更に伴い、約1,600台の端末の入替があった際も、SS1を活用することでスムーズに作業を完了することができた。
今後の展望
実情に即したクライアントPCの配備
今後は、SS1をさらに活用し、クライアントPCごとの利用実績を把握・分析することで、その実情に即した配備計画を強化していきたいと考えている。
管理対象の拡大による、さらなるIT資産管理の推進
シンクライアントやiPadなど、現在は管理対象となっていない部分に関しても管理の幅を広げていきたい。また、SS1のソフトウェア資産管理機能を活用し、ライセンス管理体制の充実を目指したい。