【株式会社ニデック様】IT資産管理ソフト「SS1」導入事例インタビュー
「セキュリティ対策」や「働き方改革」にも役立つとして注目されている、IT資産管理ソフト「SS1」。
2005年のパッケージ販売開始以降、多くの企業様にご愛用いただいております。
今回は、2017年7月よりSS1をご利用いただいている、株式会社ニデック様の導入事例をご紹介します。
情報システム部 情報企画課 課長補佐
宮脇 様
IT資産管理ソフトを検討したきっかけ
IT資産管理ソフト導入をご検討されるまでの経緯をお聞かせください。
ニデック 宮脇様
IT資産管理ソフトについては、実はSS1導入以前に一度検討したことがあったんです。
社内にPCが増えてきた2000年代前半ごろ、「そろそろ一元管理をする仕組みが必要だよね」と話題にあがったことを受け、その当時にリリースされていたさまざまな製品の内容を確認していました。
ただ正直、当時の製品は実現できることの割りに価格が高い印象を受けまして。「これぐらいなら社内でも作れる」ということで、ソフトの導入を取りやめ、結局そこからは自社開発したツールでIT資産管理をおこなうようになりました。
その後、主にログ取得を目的として一部の部門で他社のIT資産管理ソフトを導入することにはなったのですが、それでも端末管理については自社開発ツールを並行して利用している状態でしたね。
2つのツールで端末を管理する体制が続いたのですね。
はい。ただやはり時間が経つにつれて、その自社開発ツールでの運用も上手くいかなくなっていきました。情報が最新のものに更新されないといった不具合も目立つようになってきたこともあって、そこで再び「専用ソフトの導入を検討するか」という話が浮上したんです。
最初は導入済みの製品と管理を統合することも考えたのですが、どうしても価格面で折り合いが付かず、その案は諦めるしかなくて。
機器管理もできて、ログ取得もおこなえる。そのときおこなっていた管理業務を網羅できる機能をきちんと兼ね備えつつ、かつ価格もリーズナブルなものはないかということで、そこから本格的にIT資産管理ソフトの導入を検討し始めました。
機能とコストのバランスが◎ 吟味のうえ、SS1の導入を決意
紆余曲折を経て、IT資産管理ソフトの導入を決定されたのですね。では、最終的にSS1をお選びいただいた理由はどこにあったのでしょうか。
宮脇様
まずは、必要な機能が揃っているということが一番でしたね。
機器管理やログ管理など、従来の運用から代替するにあたって必須の機能はもちろん、ちょうどこれから管理していきたいと考えていたUSBデバイスの制御もできる機能が搭載されているところがよかったです。そのうえで、すでに導入していた製品よりも価格が安く、コストパフォーマンスにも優れていました。
シンプルですが、この二点がSS1を選んだ大きな理由です。
もちろん、カタログ的な機能だけを見たわけではないですよ。導入前には2か月以上の時間をかけて無料トライアルをおこない、「本当に使える機能なのか」をきちんと確認しました。そのうえで、「これなら大丈夫そうだ」ということで決定に至りましたね。
SS1⇔BIツールの連動により、ユーザー側でも端末情報を閲覧できる仕組みを構築
SS1を導入した現在、どのようにご利用いただいていますか?
宮脇様
機器一覧とリモートコントロール機能を中心に、日々のIT運用業務で活用しています。
特に異動が重なる年度初めの時期はトラブルも増加するので、インフラチームへの問い合わせ数が多くなるんです。SS1のリモートコントロール機能であれば、機器一覧から該当の端末を探してすぐに遠隔操作できるため、ヘルプデスク対応に重宝しています。
対応した履歴も機器詳細画面のメモ欄(※各機器に関する情報を自由に記入できる項目)に残すことができるので、インシデントの履歴管理にも役立てていますよ。
また、SS1の情報とBIツールを連動させて、ユーザー側でも端末情報を確認できる体制を構築しています。
SS1の端末情報をcsvでエクスポートしたものをBIツールへ、BIツールの情報をエクスポートしたものをSS1へ、というような連動の仕組みを自社で開発したんです。これによって、ユーザー側はBIツールを参照することで自身の端末情報を見ることができるようになりました。
その他、端末の棚卸情報や保守期限の日付、管理・サポート権限を持つ部門といったBIツールへ入力しているデータは、SS1機器詳細画面内の「備考欄」に自動で反映されるようにしています。
(SS1機器詳細画面内 左:備考欄 右:メモ欄)
※サンプルイメージ
この仕組みによって、以前よりもずっと端末管理業務を効率的に実施できるようになったので、かなり便利に使っていますね。
SS1のメモ欄や備考欄の機能をとても実用的にお使いいただいていますね。
(SS1を利用しているユーザーの中でも)結構使いこなしている方だと思います(笑)。
ちなみに当社は海外にもいくつか拠点を保有していまして、そこにある一部のPCも国内のPCと同じレベルで管理していますよ。
契約更新漏れの防止や来期予算編成にもSS1を活用中
複数拠点にまたがる端末の一元管理はとても大変なことかと思いますが、お役立ていただいているようで何よりです。この他、端末管理面でお使いいただいている機能はありますか?
宮脇様
かなり有効活用できているなと思うのは、「契約管理機能」でしょうか。
端末の保守期限や切り替えのタイミング、サーバー系のライセンスなどをこの機能で管理しています。
当社では、例年9月ごろに来期予算編成のためにPC資産の棚卸をおこなっているんですが、その際に契約管理機能を用いて「次に保守期限の切れる端末はどれか」を確認し、その情報をもとにして来年度の端末購入予算を決定しているんです。
以前は契約の更新漏れが発生しかけたこともあったのですが、いまではSS1で「どの契約に」「どの端末が紐づいているのか」まできちんと管理できているので、そういった心配もなくなりました。
端末の保守契約管理をおこなうにあたって、SS1はとても重要な役割を果たしてくれています。
サーバーログ機能を用いて、ルーティン作業の工数を約90%削減
以前は他社製品を利用されていた「ログ管理」分野についてのご活用状況はいかがでしょうか。
宮脇様
PC操作ログやWeb閲覧ログなど、さまざまなデータを万が一のインシデントに備えて日々記録できています。なかでも「サーバーログ機能」は日々の運用業務によく貢献してくれていますね。
実は当社には、保有している約150台ほどのサーバーの死活監視とイベントログのチェックを毎日おこなうという決まりがありまして。SS1導入以前は、一つ一つサーバーを目視で確認して、イベントログを見て...という作業を繰り返していました。これが毎回2時間半ぐらい掛かっていましたから、大変な労力だったんです。
しかしいまはSS1の管理画面上から簡単にサーバーの状態を把握し、さらにイベントログはエラーログのみ抽出して確認できるようになりましたので、この作業が約15分まで短縮されました。
毎日のルーティン作業が大幅に効率化でき、とても助かっています。
セキュリティ対策の土台もばっちり!機能を応用して、行方不明端末の捜索も可能に
約90%の工数削減はとても大きいですよね。SS1が少しでもお力になれたようでうれしい限りです。
宮脇様
あとはセキュリティ対策の一環として、SS1でUSBなどの外部記憶媒体の接続制限もおこなっています。
前までは外部記憶媒体の接続を特に制限していなかったのですが、SS1導入を機にデバイス制御を開始しました。いまでは大体1400ほどのUSBデバイスをシリアル番号単位でSS1に登録していまして、登録外のものは接続できないようなポリシーで運用中です。
またSS1導入後のバージョンアップでSDカードの接続制限もできるようになったので、2020年ごろからはそちらの運用も開始しました。医療機器のデータやカメラの画像を取り込む際にSDカードを利用する機会が多かったこともあり、この機能は重宝していますね。
年々追加される新機能も、積極的に運用に取り込んでいただいているんですね。
他にも、連携製品の「L2Blocker」を用いたネットワーク遮断も活用していますよ。
例えば、ネットワーク遅延など通信状況に異常があった際に、L2Blockerから該当のセグメントに接続されている端末をチェックし、問題のあるものがつながっているようであれば遮断する、というような使い方をしています。
それ以外だと、棚卸作業の際に見当たらなかったPCを探すときにもL2Blockerを使っていますね。L2Blockerではネットワークにつながっているすべての機器を可視化できるようになっているので、そこから行方不明になっている端末のMACアドレスを参照して、SS1の機器一覧内で検索をかけて機器名を割り出すといった手段を取ることもあります。
これはどちらかというとセキュリティ対策というより、端末管理の一環といったほうが正しいかもしれませんが(笑)。
今後はテレワーク端末やスマホなど、管理の幅を拡大予定
これからの展望をお教えください。
宮脇様
直近では、テレワークで持ち出された端末に対するヘルプデスク対応を効率化するため、インターネット経由でのリモートコントロールが可能な「SS1 iRemote」を導入予定です。これによって、VPNにつながっていない環境にある端末のトラブルにも対応できるようにしたいと考えています。
あとはスマートフォンなどのモバイル機器の情報もSS1の管理台帳に追加することを検討中です。現在は別のツールを用いてスマホ内のアプリを管理しているので、ハード面の管理をSS1でおこなえればと思っています。
もともとSS1の全機能を使うつもりで日々活用していますからね。これからも、新機能が出てそれが当社の運用にマッチするようであれば、積極的に利用方法を模索していきたいです。
今後もユーザー様のご要望にお応えできるよう、新機能の開発や既存機能の改善に精進してまいります。宮脇様、この度は貴重なお話をありがとうございました。
(インタビュー:ディー・オー・エス 古賀) ※インタビュー内容は取材当時のものです
株式会社ニデック様
ニデックは、最先端の光学技術と電子技術を基に、医療分野、眼鏡店向け機器分野、コーティング分野という多彩な分野で世界市場に事業を展開している企業です。開発から製造、販売、アフターサービスまで一貫しておこなっており、製品を100カ国以上に輸出しています。眼科医療機器・眼鏡機器のリーディングカンパニーとして、世界中の人々が健康な生活を送ることができるようサポートしてまいります。
【業種】製造業
【管理台数】2,500台
【URL】https://www.nidek.co.jp/
SS1をご活用いただいている株式会社ニデック様の導入事例をご紹介させていただきました。
IT資産管理ソフトの導入、入れ替えをご検討されている方は、ぜひ下記よりお気軽にお問い合わせください。
SS1LAB編集部
IT資産管理ツールSS1/SS1クラウドを開発・販売している、株式会社ディー・オー・エスの営業企画部メンバーで構成されています。IT資産管理・ログ管理・情報セキュリティ対策など、情シス業務の効率化に役立つ最新トレンド情報を随時発信中!