IT資産管理ツール選定のきっかけ
手作業によるIT資産管理からの脱却
SS1導入以前はAccessやExcelを用いてIT資産管理を行っていたため、機器情報(スペック/OS)の入力や変更に大きな工数がかかっていた。 また、利用者や利用場所などのPC利用状況の把握をヒアリング中心でおこなっていたため、資産の有効活用や最適配置の調整にも工数がかかっていた。
ソフトウェアライセンス管理の徹底
上記のような管理体制であったため、ソフトウェアライセンス利用状況の確認も手動でおこなっており、資料作成などに大きな手間がかかっていた。 また、不正使用を防止しコンプライアンスを強化するという観点からも、ソフトウェアライセンス管理の徹底は急務であった。
このような状況から、機器・ソフトウェア情報の収集や変更を自動化し、棚卸業務を効率化できるツールの選定を開始した。
SS1に決めた理由
管理画面の使いやすさ
4製品の中から検討し、SS1を含む2製品を最終候補とした。実務担当者も交え試用環境において比較したところ、 SS1は「一画面でいろいろな操作がおこなえる機能性の高い管理コンソール」「機器情報をExcelファイルに直接出力できる」 「IT資産利用状況のレポートをWebブラウザで見られる」など、使いやすさという面で評価が高く、採用の決め手となった。
また、契約管理、インシデント管理など他社にはない機能を備えている点もポイントとなった。
ソフトウェア管理における優位性
ソフトウェアライセンス管理の徹底は大きな課題であったが、SS1はライセンス利用状況の自動収集に加え、未知のソフトウェア情報の調査依頼ができる、 ディー・オー・エス社独自の「ソフトウェア調査サービス」を即時に受けられることや、ソフトウェア資産管理(SAM)のサポートサービスの提供があるなど、 ツール面以外のメリットも大きかった。
また、ソフトウェアをブラックリスト形式で実行制御や、利用者への実行禁止喚起など、強制アンインストールするだけでなく、柔軟な制御がおこなえる点も魅力的であった。
導入効果
効率的なIT資産管理の実現
エージェントにより、機器情報と誰がどこでPCを利用しているかといった利用状況の情報収集が自動的にできるようになったため、IT資産管理業務の負荷低減が実現できた。
SS1は、PCの最終ログイン時間を確認することができるので、未使用期間を把握できるようになった。PCの追加購入要請などがあった場合などに、 部署内で使用されていないPCを割り当てるなど、IT資産の有効活用促進にも役立った。
ソフトウェアライセンス管理の効率化
インベントリ情報収集の自動化により、ソフトウェアのインストール状況が容易に把握できるようになった。ソフトウェアライセンスの利用状況を迅速に把握でき、管理を効率化することに成功した。
また、遊休ライセンスの確認も定期的におこなっているため、利用者からのソフトウェアライセンスの新規利用に関する問い合わせにもスムーズに対応でき、ライセンスの有効活用にもつながっている。
リモートコントロール機能の活用
社内ヘルプデスク業務においても、SS1を用いて効率化ができた。
PCにトラブルがあった際、現地まで赴くことなく対応できるうえ、利用者との画面共有も可能なので、電話による操作の指示などをする必要がなくなり、トラブル解決の工数削減にも役立った。 SS1のリモートコントロールは、UAC(ユーザーアカウント制御)が有効の状況でも使用できるため、効率的なトラブル対応がおこなえている。
今後の展望
セキュリティ・コンプライアンスのさらなる強化
SS1のデバイス利用制限機能を活用することで、 当社のUSBデバイスの利用ルールに沿った運用をおこないたい。
また、ソフトウェア資産管理(SAM)に関するサポートサービスを利用することで、さらなるコンプライアンスの強化につなげたい。