IT資産管理ツール選定のきっかけ
端末増加・インフラチーム増員に伴う体制強化
SS1導入以前はExcelで資産管理をおこなっていたのだが、端末数と管理メンバーの増加によって管理業務が煩雑になってきていた。
また、複数人で一つのExcelファイルを操作して台帳更新をおこなっていたこともあって、同時に検索や入力をおこなえない・入力されている情報にもばらつきがあるなど、きちんと管理や運用ができているとは言いがたい状況だった。
Windows 10への入替を機に、アップデート管理の検討を開始
上記のほか、Windows 7から10への入替を進めていた際に、「これを機に更新プログラム管理も必要ではないか」という話が持ち上がったこともきっかけの一つである。しかし、当時の当社ではWSUSなどのサービスを利用していなかった。そのため似たようなソリューションが無いかを探していたところ、「WSUSがなくとも更新管理をおこなえるツール」として販売店に紹介され、SS1にたどり着いた。
SS1に決めた理由
「管理者の欲しい機能をわかっている」細やかな端末管理機能
一番初めにSS1の管理画面をみたときに、「パソコン管理者の欲しい機能をわかっているな」と感じた。機器名だけでなくPC利用者の情報まで取得できる点や、ネットワークの構成図を図式化できる機能などがそれにあたる。
当社としては「資産管理をきちんとおこないたい」というニーズが大きかったため、これらの機能が充実している点は非常に目を引いた。また、他社製品と比較してリーズナブルな価格であったことも評価したポイントである。
これらの点を総合して、SS1の導入を決定した。
導入効果
機器検索&リモートコントロールで、日々のヘルプデスク対応の工数を大きく削減
毎日数件発生する社内からのさまざまな問い合わせに対し、SS1の各機能を大いに活用している。
例えば該当機器の抽出ひとつとっても、SS1では問い合わせの際に利用者の名前を尋ねておけば、検索窓に入力するだけですぐに該当の端末を絞り込むことができる。
以前はリテラシーのない利用者に対して現在利用中のIPアドレスをヒアリングするなどしなければならなかったため、これだけでも非常に作業が楽になった。さらに、端末を絞り込んでから数クリックですぐにリモートコントロール接続をおこなうことも可能なので、トラブル対応にかかる全体の工数を大幅に削減できている。
PCのさまざまな利用状況を、SS1からリアルタイムで把握
SS1の導入効果としては、実物を見ることなく離れた場所から端末の状況をリアルタイムで把握できるようになったという点も大きい。例えば当社では現在Windows 10を標準としているが、7のままになっているもの・逆に11にバージョンアップされてしまったものがあった場合には、SS1から一目で情報を確認できるようになった。同じく、業務で利用するソフトウェアについてもバージョン情報を把握することが可能だ。
また、SS1のエージェント起動日時などからPCの利用状況もわかるため、使われていないPCを特定することなどにも利用している。それらをSS1からExcelファイルとしてエクスポートすることも可能なので、PCの入替作業をおこなう際の一覧表として活用するなど、日々の業務に役立てている。
基幹システムの入替もラクラク!ファイル配布機能で社内環境を均一化
SS1のファイル配布機能を用いて、基幹システムの入替などの環境整備もおこなっている。SS1を導入する前までは、ショートカットを配布したあとは利用者自身に入替作業をおこなってもらうという運用をおこなっていたのだが、作業が利用者任せになってしまうことから、全体に新環境が浸透するのに時間がかかっている状態だった。
しかしSS1であれば利用者の手を煩わせることなく管理者側の操作でシステムの入替が可能になったため、足並みのそろった環境入替を実現している。
今後の展望
ログレポート機能を活用した、利用者の勤務実態把握
今後は、当社で利用している勤怠管理ソフトからのタイムカード情報と、SS1のPC稼働情報を突合することによる、勤務実績の見える化を検討中である。退勤打刻後の無断残業などの実態を把握することで、利用者の健全な働き方を支援する目的だ。SS1のログレポートでは簡単に二つの情報を比較できるため、この機能を活用できればと考えている。
保守契約と端末情報の紐づけ
SS1の契約管理機能を利用した、各管理機器に付随する保守契約情報と該当端末との紐づけをおこなう計画も立てている。現在はそれぞれ別で管理している状態であるため、これらの情報をSS1上で一元管理することで、更なる業務効率化を目指したい。