IT資産管理ツール選定のきっかけ
使用中のソフトウェアへの不満
当社では、SS1を導入する以前に別のIT資産管理ツールを用いて、端末のインベントリ情報や、操作ログ、アプリケーションの実行ログなどを取得していました。
しかし、各端末にエージェントはインストールしているものの必要なデータが取得できない、取得できる項目が少ないなどの不具合がありました。さらに、Windows7はサポート対象外、MacOSについては情報を取得できないなど、機能面での不足が多く、ソフトウェアの管理とファイルアクセス管理しか活用できていない状態が続いていました。
顧客へのログ提出
当社はシステム開発会社であるため、取引先顧客からログの提示などを求められるケースが増加してきており、従来のソフトウェアで取得していた内容では、顧客からの要求への対応が難しい状況にありました。また、保守費などのランニングコストが高く、販売店やメーカーのサポート体制にも不満があったことが重なり、ソフトウェアのリプレースを検討することになりました。
SS1に決めた理由
選定ポイントにマッチした機能と、サポートの充実
製品選定にあたり、①ログなど取得項目の豊富さ、②対応OS、③少人数で運用できる容易性、④コスト、⑤サポート体制の5項目を選定ポイントとしました。10製品ほどのデモンストレーションを見たうえで、SS1を含む3製品が最終候補となりました。
その中でSS1は、取得項目や対応OSなどの機能的な要件を満たしていただけでなく、検証時の問い合わせに対する迅速な回答や営業担当からの積極的な情報提供など、サポート面での信頼度を非常に高く評価しました。また、必要な機能を選べる価格体系で、予算枠内に収まるコストであったことも、導入を決定した大きな要因でした。
社内開発環境とのマッチング
当社では、システム構築やソフトウェア開発をおこなっており、開発環境においても問題なく動作することが必須条件でした。そのため、実際に社内で検証環境を構築し、プログラム言語用のソフトとの互換性、サーバーのCPU、メモリ使用率などの性能評価をシビアに検証しましたが、SS1は問題なく動作することが確認できました。
導入効果
Windows、Macを一元管理
SS1では、インベントリ情報やログなどの取得項目が豊富であるため、IT資産管理の精度が飛躍的に向上しました。
エージェントの導入についても、インストーラーを実行するだけで容易におこなえるため、スムーズに全社展開することができました。業務で利用することが多くなってきたMacの情報収集にも対応しているため、従来の課題であったWindows、Macの一元管理が可能となりました。
管理担当者の業務効率化
当社では、少人数(1~2名)でIT資産管理業務にあたっており、業務の効率化は大きな課題でした。従来のソフトウェアでは機能面での不足に加え、十分なサポートが得られない状況で、この課題を解決できずにいました。しかし、SS1にリプレースすることで、IT資産管理を強化し、業務の負担を大きく軽減することができました。また、不要な機能を購入しなくてもよいため、保守費などのランニングコストについても以前より抑制できており、運用コストの削減にも成功しました。
取得したログの有効活用
SS1で確実にログを取得し、それを社内で通知することで、社員による不必要なフォルダアクセスを抑止できました。さらに課題であった顧客へのログの提示についても、十分な情報を迅速に提供できるようになりました。
また、従来のソフトウェアではログのデータ容量が大きく、週次でDVD-Rへバックアップをおこなっていましたが、SS1はデータ容量が小さいため、メディアへのバックアップの必要がなくなり、業務負荷の軽減にもつながりました。
手厚いサポート、情報提供体制による安定運用
検証時から、わからないことや困ったことがあった場合には、迅速な回答を得られており、導入以来大きなトラブルもなく安定した運用ができています。運用開始後も、技術的なサポートに加え、定期的な情報提供が受けられるため、信頼感を持って長く付き合える製品であると確信しています。
今後の展望
自社提供サービスとの連携
当社で提供している「S-Port Webメールサービス」などとSS1の連携を検討しています。「S-Port Webメールサービス」によるメール誤送信や情報漏洩の事前防止と、SS1による不正アクセスの検知など事後の対策を組み合わせることで、よりセキュアなシステム運用を実現するソリューションを提供していきたいと考えてます。
ソフトウェア資産管理の実現
今後はさらなるソフトウェア管理の適正化をはかるため、ソフトウェア資産管理機能の追加導入を予定しています。