IT資産管理ツール選定のきっかけ
ExcelによるPC管理の複雑化
以前はExcelでPCを管理していたが、台数の増加により管理が難しくなっていた。PCの移動を把握できないこと、Excel台帳作成時の操作ミスやIPアドレスの重複などのトラブルも発生し、この状況を改善できるツールを検討することとなった。
サーバーログ監視ツールへの不満からリプレースを検討
サーバーログ監視ツールは以前から導入していたが、複数のウィンドウを確認する必要があるなど使い勝手が悪かった。環境構築や設定もすべて担当者がおこなうため工数もかかっており、より使いやすいツールへのリプレースを検討していた。
セキュリティに対する危機感の高まり
他の大学で、非常勤の講師や学生が持ち込んだUSBメモリから校内のPCがウィルスに感染する事件が発生していた。 当校でも教員が自宅PCで作成した資料をUSBメモリで持ち込むことがあり、セキュリティ強化が課題となっていた。
SS1に決めた理由
必要な情報を確認できる使いやすさ
管理画面に統一感があり、必要な情報を迅速に確認できるように配慮された構成で使いやすい。担当者は忙しく、時間をかけて使いこなすことが難しいため、「長く使えるツール」を重視し、SS1に決定した。
コストパフォーマンスの高さ
必要な機能のみを選択できる価格体系で、コストを抑えることができた。施設内には学生用PCや職員用PCなどがあるが、まず職員用PCを管理したいと考えたため、管理台数に応じた価格設定で導入コストを削減できたことも決め手となった。
導入効果
PCやサーバーログの管理業務を効率化
機器情報の収集や入力が簡単で、機器の購入費や購入場所など詳細な情報の登録や、機器設置図によるPCの位置管理など、機器に関するさまざまなデータを一元管理できるようになった。台帳作成のメニューが細かく、用途にあわせた台帳を作成でき、管理業務の効率化につながった。
また、統一された管理画面でサーバーログの確認も容易になった。
リモート操作で機器のメンテナンスが簡単に
大学と専門学校が離れており、機器のトラブルが起こった際は現地まで赴いて対応することもあった。しかし、SS1導入により、離れた場所にある機器のメンテナンスが可能になり、工数を削減できた。リモート操作が可能な製品は他にもあるが、SS1はリモート先のユーザーも操作を見ることができ、使い勝手がよく、安心できる。
学校ならではのトラブルも、インシデント履歴を参照し、解決
多くの学生が出入りするため、「ハブのコンセントが抜けてしまう」などさまざまなトラブルが起きるが、SS1のインシデント管理機能で対応履歴を参照し、適切に処置できるようになった。トラブル対応は複数人でおこなっており、インシデント管理は不可欠となっている。
今後の展望
教員PCを配布し、機器やデバイスの管理によるセキュリティ強化
大学や専門学校では、教員などの反発も多くPCの一括管理などは敬遠される傾向にあるが、当校では大学からPCを配布し、SS1で漏れなく管理することで、IT資産管理を実現したい。
同時に、USBメモリなどのデバイスについても、まずはモニタリングによる使用状況の把握などを検討し、運用ルール策定に役立てたい。
ソフトウェアライセンス管理の徹底
ソフトウェアライセンスとPCの紐づけや、メディアの保管場所の登録も始めている。今後は購入物リストの作成など、ソフトウェアライセンス管理の強化に努めたい。