IT資産管理ツール選定のきっかけ
利用中ツールの不具合、割高なランニングコストなどの課題
SS1導入前は別のIT資産管理ツールを利用していたが、Windows7対応のためそのツールをバージョンアップしたところ、共有サーバーが使えなくなるトラブルが発生した。 バージョンを下げればトラブルを回避できるとのことだったが、Windows7をメインに利用していたため、その回答に不満を感じていた。
また、そのツールは利用しない機能も含まれたオールインワンタイプで、当学には不要な機能も含まれている状況であり無駄を感じていた。 さらに年間のランニングコストも高額になっており、この期にツールを乗り換えようと決意した。
その頃、ソフトウェア監査が活発におこなわれていたり、大規模な情報漏えい事件があったことも後押しになった。
SS1に決めた理由
利用する機能やサーバー容量などを、細かく選択できる
SS1はオプション機能を選べる構成となっており、無駄がないところが非常に魅力的だった。 他にもログ収集におけるサーバーの容量を任意で指定できるなど、当大学にフィットした運用が期待でき、SS1であればより本来の業務に注力できると感じた。
IT資産管理機能の充実
SS1以外にも同様のツールがあることも知っていたが、IT資産管理面の機能を重視していたため、必然的にSS1を選ぶ流れとなった。 導入前には、トライアル版を利用して操作感や各種機能を検証し、気になった機能を実際に使ってみることで、本当に必要な機能かどうか見極めることができた。
ログ検索の使いやすさと、閲覧のしやすさ
SS1は以前に利用していたツールに比べ、ログや機器情報が見やすく、細かい条件を指定して詳細にログを検索できる点も高ポイントであった。
導入効果
担当者1名でも、約1,000台の展開・管理がスムーズ
情報メディア部ではさまざまな業務を担っており、そのなかでPC等の端末管理は主に1名が担当している。 新たにSS1で管理を始めるにあたって、管理対象となる約1,000台の端末への導入作業に懸念があったが、 SS1はリモートツール等を利用して簡単にインストールできるようになっており、担当者1名で問題なく全台展開を完了することができた。
また、端末の異常を通知する「日報機能」を活用することで、日々の状況把握も手間なくおこなえている。 見慣れないソフトウェアが使われていたり、大量のファイル書換えがあった際など、ポイントをおさえて監視できる点が優れている。
PC操作とWeb閲覧ログの組み合わせで、トラブルの原因を究明
以前、職員より「共有ファイルが開かない」という問い合わせがあった。 その際、SS1のログを確認することで、あるPCの操作が原因で共有ファイルが勝手に暗号化されていたことを特定できた。SS1が無ければ原因の究明は困難であった。
SS1は、Web利用状況やPC操作等のログを詳細に取得することが可能で、両方のログを組み合わせて原因究明できるため、 トラブルが起こった際の初動対応を迅速におこなえるだけでなく、今後の対策としても役立てられる。
厳しいポリシーで情報セキュリティを強化
重要な情報を扱う一部のPCについては、職員からの要望で指定のUSBメモリ以外は一切利用できないよう、セキュリティポリシーを厳しく設定し、 万が一何かあった場合の責任の所在を明らかにしている。
SS1では柔軟にポリシーを指定して、容易に情報の持ち出しができない環境をつくることができたので、要望があった職員からも好評を得ている。
古いソフトウェアの利用を禁止、メッセージ通知で注意喚起も
これまで各種ソフトウェアのバージョンアップは現場任せになっていた。 SS1を導入することでFlashやjavaなどの古いバージョンを利用しているPCを抽出することができ、 該当のソフトウェアを利用しているPCにバージョンアップや削除を促すメッセージを配信したり、強制的にアンインストールすることが可能になり、 ソフトウェアの利用に関する意識が向上した。
今後の展望
一定期間ログインされていないPCなどを有効活用したい
SS1でPCの稼働状況を把握することで、人事異動などで発生した遊休資産を見逃さず有効活用していきたいと考えている。
「一定期間利用していないPCは回収対象とする」等、SS1で収集した正確なデータに基づいたPCの運用を目指したい。
蓄積したログを解析し、先を見越したIT資産管理に
SS1に蓄積したログをさまざまな切り口でデータ解析、管理対象端末の動向をつかんで、今後の業務をよりスムーズにおこなっていきたいと考えている。 何かあった時の備え、そして次に活かすためのIT資産管理をSS1で続けていきたい。