IT資産管理ツール選定のきっかけ
PC管理の正確性向上のため、専用ソフトの導入を検討
SS1導入前、当院はIT資産管理をExcelの台帳でおこなっていた。しかし、担当者2名で約200台のPCを手作業で管理するには限界があり、データの更新漏れなどが発生していた。電子カルテシステムのバージョンアップをおこなう機会に、管理台帳の精度をあげることと、作業の効率化を目的としてIT資産管理ツールの導入を検討するに至った。
デバイス制限にかかる費用のスリム化
デバイス制限は以前、Active Directoryのグループポリシーや、アンチウイルスソフトを用いておこなっていた。そのかわりに、IT資産管理ツールでデバイス制限をおこなえば、管理を一元化することによる作業の効率化とコストの低減ができると考えた。
SS1に決めた理由
必要な機能だけを選択し、シンプルな構成で導入できる機能体系
IT資産管理ツールを選定するにあたり、SS1以外の他社製品も検討していたが予算内に収まるものがなく、導入には至らなかった。しかし、SS1は導入する機能を自分たちで選択できる機能体系であり、シンプルな構成で導入が可能である。無駄な機能を購入することなく、初期コストを抑制できるという点は大きな決め手となった。
また、導入後にオプション機能を追加購入することで、管理範囲を拡張できるという点も選定のポイントになった。
直感的に操作できる管理画面
SS1を初めて紹介された際、見やすく使いやすそうな管理画面だと感じた。導入後、実際に使用してからも導入前の印象とギャップがなく、操作性の高さを実感している。
ディー・オー・エス担当者の対応の良さ
製品選定中、ディー・オー・エスの担当者にこちらの要望を伝えた際、SS1の機能だけでは実現が難しい内容もあったが、運用でカバーできるような提案を受けた。担当者が、SS1の機能をくまなく把握されていることで、的確な提案を受けられたため、納得してSS1の導入を決定できた。
システム構成図
導入効果
他製品にはないエージェントの展開の容易さ
エージェント展開時は、院内PCの入れ替えと同じタイミングであった。そのため、展開するマスタPCのイメージにSS1のエージェントをインストールしコピーしていく方法で、エージェント展開を実施した。その結果、エージェント展開の手間もかからずスムーズな導入を実現できた。
リモートコントロール機能でメンテナンス業務を効率化
SS1を使用する前は、別のフリーツールを使用してPCへリモート接続しメンテナンスをおこなっていた。しかし、以前のツールではデュアルモニター環境のPCに対応しておらず、現場に行って対応をしなくてはならないことが多い状況であった。SS1は、複数モニターを使用しているPC環境にも対応しているので、メンテナンス時の移動時間を削減し業務を効率化できた。
デバイスの使用を禁止し、セキュリティ強化と職員の意識向上に貢献
SS1を用いて、基本的にUSBメモリや外付けのドライブなどの使用を全面禁止にしており、職員への啓蒙もおこなっている。
また、患者様に動画を見せる際など、どうしても外部デバイスを使用しなければならない場合のみ、部署や端末ごとで例外的に使用を許可するといった柔軟な設定もおこなえている。
PCの稼働状況を洗い出し、IT資産の適正化を実現
SS1のログレポート機能を用いて、機器がどれだけ稼働しているか洗い出しをおこなっている。PCの稼働状況を時間単位で把握できるため、夜間に職員数よりもはるかに多いPCが稼働し続けてしまっているなどの状況を把握できた。そこから、職員への注意喚起をおこない、適正化することができている。
また、職員から「PCが足りない」という要求も多くあったが、十分に機器は用意していることを提示する材料としても役立っている。
ソフトウェアの配布が簡単・確実に
以前は手間がかかっていたファイルの配布作業も効率化できている。SS1を導入して間もない頃、動画視聴ソフトを各機器へインストールしたが、2日もかからずほぼすべての機器にインストールできた。 また、SS1では、配布状況の確認もできるためインストールできていない機器への対応も迅速におこなうことができており、「必要なソフトウェアが入っていない」などの職員からの問い合わせも少なくなった。ほぼすべての機器を同じ状態、環境に整えることができているので、IT統制の観点からも導入のメリットを感じている。今後の展望
PC使用時間制限などの新機能に期待
SS1のバージョンアップをおこない、新機能を使用したい。特に、PC使用時間制限機能に関して高い期待を寄せている。当院自体は、10年以上前から残業時間の管理をおこなっており、長時間残業をしている職員はいない。当院のグループ施設でも残業管理を徹底させるため、実情の可視化や無断残業の抑止として活用したい。