IT資産管理ツール選定のきっかけ
情報セキュリティ体制の強化
業務の性質上、製作スタッフが参考資料として動画データ、画像データなどをUSBメモリで社内に持ち込んだり、クライアントと外付けHDDを介してデータのやり取りをすることが多かった。 これらのデバイス利用シーンに関して、ウイルス感染や情報漏洩のリスクが存在することを問題視しており、大規模な情報漏洩事故の発生をきっかけに、 情報セキュリティ体制を強化できるツールの導入を本格的に開始した。
IT資産管理の徹底
社内のIT資産管理についても、複数拠点にまたがって存在する約300台の機器を2名体制で管理していたが、細かいハードウェア情報の把握や、 スタッフの退職などに伴う利用者変更の把握などに手間がかかっている状況であった。
SS1に決めた理由
管理画面の使いやすさ
3製品の中から検討したが、SS1を選定した最大の決め手は、「管理画面の使いやすさ」であった。 SS1は、欲しい情報に遷移するまで、何度もボタンを押す必要がなく、迅速に情報までたどり着くことができた。また、Excel調の管理画面であるため、トラフィックの負荷も少なく、表示順の変更や、情報のフィルタリングなどがおこないやすいと感じた。
USBデバイス制限などの運用のしやすさ
導入時の要件となっていたUSBデバイスの利用制限について、デバイスの使用ログをすぐに確認できる点や、無断利用があった場合も、 日報画面からワンクリックでログを確認できるなど、スピーディーに知りたい情報へたどりつける点に運用のしやすさを感じた。
導入効果
IT資産管理の効率化
ハードウェア情報など、機器情報を自動的に収集できるようになり、各拠点のIT資産を効率的に管理できるようになった。
モニタリングの周知による情報セキュリティ意識の高まり
SS1導入後、デバイスやPCの使用状況をモニタリングする旨を社内にアナウンスし、注意喚起をおこなった。 その結果、安易なUSBメモリやスマートフォンのPC接続が減少し、社員の情報セキュリティに関する意識の高まりが実感できた。
USBデバイスの利用制限による重要データの保護
業務上USBデバイスの使用が必要となった場合は、申請を義務付けるなどのルールを設定して運用している。 SS1の導入により、デバイスの使用ルールを徹底できるようになった。 デバイスの無断使用があった場合は、デバイス使用ログとPC操作ログを紐づけることで、デザイン制作物など外部への流出を防止したいデータの持ち出しがないかを確認できるようになり、 情報セキュリティ体制の強化につながっている。
Windows Updateの徹底
レンダリング用のPCなど、夜間のみ起動するPCなどについては、Windows Updateの確実な適用が難しい状況であった。 SS1を用いて、Windows Updateの適用状況を確認し、適用を徹底できるようになったため、セキュリティホールとなりうる機器をなくすことに成功した。
今後の展望
ソフトウェアライセンスの有効活用
現在、すべてのPCにOfficeのSuite版をインストールしている。SS1でソフトウェアの未使用期間を確認し、利用状況の把握を的確におこない、 Excelしか使われていないPCではSuite版からExcelの単体インストールに切り替えるなど、投資の最適化にSS1を役立てていきたい。
マイナンバー制度への活用
マイナンバー制度の施行にあたって、SS1の機能を活用し、マイナンバーを取り扱うPCの管理強化をおこないたい。