IT資産管理ツール選定のきっかけ
IT資産管理ツールの必要性
当事業連合会内に設けられましたリスク管理委員会にて、コンプライアンスの遵守と情報セキュリティレベルの向上が重要課題となり、まずは現状パソコン等の情報機器がどの部署に何台あって誰が使っているのか、ライセンス管理は適切におこなわれているか等の基本的な情報を正確に把握する必要がありました。
また、昨今社会問題になっております情報セキュリティレベルの向上を図ることが求められるようになりました。
IT資産管理ツール選定のポイント
当事業連合の要件をノンカスタマイズで実現できるか
・当事業連合の技術的セキュリティ対策の要件を、ツールを使って運用の負荷を軽減できること
・一つの製品で全ての要件を実現できること
使い勝手はどうか
・評価版でログやインベントリ情報の収集をおこない、実際に使ってみた感じ(操作性)を評価
製品への問い合わせに迅速に対応してもらえるか
・実際に製品を導入した場合、運用していく上で不明な点等の問い合わせが発生することが予測されることから、サポートを迅速に対応してもらえるか
価格
・限られた予算内で要件を実現できるのかどうか
SS1に決めた理由
価格的に他社製品より優位性があった
当事業連合の技術的セキュリティポリシー運用を進める上での要件が、ほぼ一つの製品でカバーできると判断した
問い合わせに対するサポート体制が充実している
メールでの問い合わせに対しても、迅速で丁寧な対応だった。他社メーカーでは、メールで問い合わせても3日後にようやく回答がくるところもあった。サポート体制がしっかりしているという事は、新しい仕組みを導入する際に非常に心強い気持ちになれる。
導入効果
・個々のPC情報をエクセルで管理していたが、インベントリ情報が自動収集できる様になりメンテナンスの時間が大幅に削減された
・インターネットアクセス状況が個別確認できる様になり、セキュリティチェックが可能になった
・セキュリティポリシーの遵守状況を月ごとに確認でき、現状把握と対策を検討できるようになった
・デバイスの使用を制限(無許可ではUSBメモリが利用できない)し、セキュリティが強化された
・アンケートの配布と集約機能を対ユーザーとのコミュニケーションツールとして利用し、運用の手間を軽減できた
予めアンケート項目を設定しユーザーの画面にアンケートを表示させることができる。紙で配布し回収する手間がなく、しかも集計まででき、運用の手間が軽減された。この機能は直接的には、資産管理とは関係ないが、非常に便利な機能だった。
・1つの管理画面で全ての機能が操作でき管理が容易だった
今後の展望
資産管理の強化
情報機器の資産管理を強化し、機器の改廃時期を明確に管理していく
ライセンス管理の整備
分散管理していたライセンス管理を、SS1で集中管理していく
デバイス制限
USBメモリの使用を原則禁止とし、情報漏洩につながりかねないリスクを回避していく
ログレポートの有効活用
ログレポートで現状を把握し必要に応じ問題点の対策を都度検討していく