パソコンの位置情報を取得するメリットをご紹介!紛失や不正持ち出しに備えるセキュリティ対策

パソコンの位置情報を取得することは、デバイスの紛失や盗難といった万が一の事態に備えるうえで重要なセキュリティ対策となります。
位置情報取得機能を有効にしておけば、デバイスがどこにあるかを追跡し、発見できる可能性が高まります。
しかし、その一方でプライバシーに関するリスクも存在するため、パソコンの位置情報がどのような仕組みで取得され、どう活用されるのかを正しく理解することが大切です。
メリットと注意点の両方を把握し、適切に設定を管理しましょう。
・パソコンの位置情報を取得する3つのメリット
・パソコンの位置を確認する方法
・知っておきたい注意点!位置情報を利用する際のプライバシーリスク
・位置情報取得に関するよくある疑問
・組織として位置情報を管理するならSS1/SS1クラウド
・まとめ
GPSなしでも特定可能?パソコンの位置情報がわかる仕組み

GPSを搭載していないパソコンでも、インターネット接続を通じて現在地を特定できる仕組みが存在します。
パソコンの位置情報がどのような方法でわかるのか、その仕組みを理解することで、より安心してデバイスを利用できるでしょう。
Wi-Fiのアクセスポイント情報から現在地を推定する
パソコンは、周囲を飛んでいるWi-Fiの電波をスキャンし、検出したアクセスポイントの情報を基に現在地を推定します。
各アクセスポイントには固有の識別子(MACアドレス)があり、その識別子と紐づけられたおおよその地理的位置が、サービス提供者のデータベースに記録されています。
パソコンは、検出したアクセスポイントの情報をこのデータベースと照合することで、自身の位置を割り出します。
携帯電話の基地局情報も利用されることがありますが、Wi-Fi環境が普及した現在では、主にこの方法が用いられます。
複数のアクセスポイントからの電波を捉えることで、測位の精度はさらに向上します。
IPアドレスからおおよその地域を特定する
パソコンがインターネットに接続する際に割り当てられるIPアドレスも、位置情報を特定する手がかりとなります。
IPアドレスには、国や都道府県、市区町村、利用しているインターネットサービスプロバイダなどの情報が含まれています。
この情報を参照することで、詳細な場所まではわからないものの、おおよその地域の特定が可能です。
Webサイトがアクセス元の地域に合わせて言語やコンテンツを切り替える際にも、この仕組みが利用されています。
IPアドレス検索によって接続地域の確認は可能ですが、Wi-Fiを利用した測位に比べると精度は低くなります。
パソコンの位置情報を取得する3つのメリット

パソコンの位置情報サービスをオンに設定しておくことで、日常生活の利便性向上からセキュリティ強化まで、さまざまなメリットが得られます。
特にノートパソコンを持ち運んで使用する機会が多い場合、紛失や盗難のリスクに備えるうえで非常に有効な手段となります。
また、地図や天気予報など、現在地情報と連携することでよりパーソナライズされたサービスを受けられるようになります。
法人利用においては、不正な持ち出しの監視にもつながるため、適切に設定することが重要です。
紛失・盗難時にパソコンの場所を追跡できる
位置情報サービスを有効にしておく最大のメリットは、ノートパソコンを紛失したり盗難に遭ったりした際に、その場所を追跡できる点にあります。
WindowsやMacに標準搭載されている位置情報取得サービスをあらかじめ設定しておけば、デバイスが最後にインターネット接続された場所を地図上で確認できます。
これにより、デバイスを探すための有力な手がかりが得られ、発見できる可能性が高まります。
ただし、これらの機能を利用するには事前の設定が必須であり、パソコンがオフラインの状態ではリアルタイムでの追跡はできません。
紛失・盗難時に備え、あらかじめ上記の設定を有効にしておくとよいでしょう。
地図アプリや天気予報が現在地にあわせて最適化される
地図や天気予報といったアプリを利用する際にも、パソコンの位置情報を活用できます。
例えば、地図アプリを起動すればすぐに今いる場所のマップが表示され、目的地までのルート検索や周辺施設の検索がスムーズにおこなえます。
また天気予報アプリでは、現在地の最新の天気や気温、週間予報などを自動で取得するため、手動で地域を設定する手間が省けます。
このように、位置情報に対応したさまざまなアプリの利便性が向上し、より快適で効率的なパソコン利用が実現します。
不正な持ち出しの監視につながる
会社や組織においては、セキュリティ対策の一環としてパソコンの位置情報を管理しておくことも重要です。
組織で管理しているパソコンに対して、紛失・盗難や従業員による規定外の場所への不正な持ち出しが発生した場合、管理者はその位置情報を確認して迅速に対応できます。
位置情報管理機能を備えたIT資産管理ツールやMDM(モバイルデバイス管理)を導入すれば、あらかじめ設定したエリアからデバイスが持ち出された際に、必要に応じて管理者へ通知を送信できます。
これにより、情報漏洩インシデントの早期発見と対応を実現し、組織全体のセキュリティレベルを向上させられます。
パソコンの位置を確認する方法

パソコンを紛失してしまった場合でも、事前の設定次第でデバイスの現在地を探し出せます。
WindowsやMacにはどちらにも、標準でデバイスを追跡するための機能が備わっており、簡単な操作で利用できます。
これらの機能を活用すれば、最後に通信が確認された場所を地図上で特定できるだけでなく、第三者に勝手に操作されないよう遠隔でデバイスをロックしたり、内部データの消去が可能です。
万が一の事態に備え、あらかじめ設定方法を確認しておきましょう。
Windowsの場合
Windowsで位置情報を探すには、事前に「デバイスの検索」機能を有効にしておく必要があります。
まず「設定」を開き、「プライバシーとセキュリティ」のなかにある「位置情報」から「位置情報サービス」項目をオンにします。
次に、「プライバシーとセキュリティ」のなかの「デバイスの検索」項目をオンにすれば事前設定は完了です。
なお、この機能の利用にはMicrosoftアカウントでのサインインが必須です。
紛失時には、別のパソコンやスマートフォンからMicrosoftアカウントの公式サイトにアクセスし、「デバイス」のページから対象のパソコンを選択すると、地図上に最後に確認された位置が表示されるほか、遠隔でロックをかける操作もおこなえます。
補足
組織としてパソコンが管理されている場合には、管理者以外のユーザーは「位置情報サービス」や「デバイスの検索」などのオン/オフ切り替えができない可能性があります。
Macの場合
Macの場合、「探す」機能を有効にしておくことで紛失時にデバイスの位置を特定できます。
「システム設定」から自身のAppleIDを選択し、「iCloud」内の「Macを探す」をオンに切り替えるだけです。
紛失時には、iPhoneやiPadなど別のApple製デバイスの「探す」アプリからデバイスを捜索できます。
地図上でデバイスの現在地や最後にオンラインだった場所が確認できるほか、遠隔操作で音を鳴らしたり、ロックをかけて画面にメッセージを表示したり、最悪の場合はデータの消去も可能です。
知っておきたい注意点!位置情報を利用する際のプライバシーリスク

パソコンの位置情報を取得することには多くのメリットがある一方で、プライバシーに関するデメリットやリスクがあることを理解する必要があります。
位置情報機能を利用する前に、しっかりと注意点を把握し安全対策を講じることが大切です。
意図しない個人情報の漏洩につながる可能性
アプリケーションやWebサービスに位置情報の利用を許可すると、行動履歴がログとしてサーバー上に保存されることがあります。
この情報が悪意のある第三者の手に渡った場合、自宅や勤務先、頻繁に訪れる場所などが特定され、ストーキングや詐欺といった犯罪に悪用されるリスクが生じます。
また、位置情報が記録された写真をSNSなどにアップロードすると、意図せず撮影場所を他者に公開してしまうことにもなりかねません。
信頼性の低いアプリには安易に位置情報の利用を許可せず、定期的に設定を見直すことが重要です。
位置情報の精度はGPS搭載スマホより低い場合がある
パソコンはスマートフォンとは違い、多くの機種でGPSが内蔵されていません。
そのため、Wi-FiアクセスポイントやIPアドレスといった情報から位置を推定しており、GPSと比較して精度が低い場合があります。
特に、Wi-Fiアクセスポイントが少ない郊外や山間部、または有線LAN接続のみでインターネットを利用している環境では、実際の位置と数百メートルから数キロメートル単位でずれが生じることも珍しくありません。
紛失時に表示される場所はあくまで目安と捉え、設定を変更しても精度が改善しない場合は、測位方法の限界である可能性を考慮する必要があります。
位置情報取得に関するよくある疑問

パソコンの位置情報については、「常にオンにすべきか」「電源オフでも追跡できるのか」といった疑問がよく聞かれます。
また、位置情報がずれてしまう場合の対処法や、不要になった履歴を消す方法など、具体的な操作に関する質問も多数あります。
そうしたパソコンの位置情報に関するよくある質問とその回答をまとめました。
これらの情報を参考にすることで、より安全かつ便利に位置情報サービスを活用できるでしょう。
パソコンの位置情報サービスは常にオンにしておくべき?
必ずしも常にオンにする必要はありません。
紛失時の追跡機能や地図アプリなどを頻繁に利用するならオンが便利ですが、プライバシーが気になる場合はオフに設定しても問題ありません。
アプリごとに個別に許可を与え、タスクバーに表示される位置情報マークで使用状況を確認しながら、必要な時だけ利用する方法がおすすめです。
電源がオフになっているパソコンでも位置を特定できる?
一般的にパソコンの電源がオフの状態ではリアルタイムでの位置特定はできません。
位置情報を取得・送信するにはインターネット接続が不可欠であり、シャットダウンされていると通信が途絶えるためです。
ただし、OSの機能によって最後にオンラインだった場所は記録として確認できるため、紛失時の有力な手がかりにはなり得ます。
パソコンの位置情報がずれる、または正しくない場合の対処法は?
パソコンの位置情報がずれる場合、Wi-Fi設定を有効にすることで改善する可能性があります。
パソコンの測位は周辺のWi-Fi情報に大きく依存するため、Wi-Fiがオフだと精度が大幅に低下します。
また、OSの設定画面から位置情報の履歴データを削除し、キャッシュをリセットすることも有効な対処法の一つです。
組織として位置情報を管理するならSS1/SS1クラウド

組織で保有しているパソコンの位置情報を管理するには、法人利用が可能なIT資産管理ツールを導入する方法が効果的です。
IT資産管理ツールSS1/SS1クラウドには、組織内で利用されているハードウェアやソフトウェアの情報を一元的に管理する機能だけでなく、位置情報管理機能も搭載されています。
法人としてパソコンの位置情報取得・管理をおこないたい場合は、SS1/SS1クラウドの導入をぜひご検討ください。
まとめ

パソコンの位置情報機能を活用することで、紛失や盗難が発生した際の追跡、地図アプリの利便性向上、そして法人利用におけるセキュリティ強化など、多岐にわたるメリットがあります。
この機能は主にWi-FiやIPアドレスを基に現在地を特定する仕組みであり、GPSを搭載していない多くのパソコンでも利用可能です。
しかしその一方で、意図しない個人情報の漏洩といったプライバシー上のリスクも存在します。
位置情報の利便性とリスクを正しく理解し、利用目的に応じてアプリごとの許可設定を適切に管理することが重要です。
IT資産管理ツールSS1/SS1クラウドを開発・販売している、株式会社ディー・オー・エスの営業企画部メンバーで構成されています。IT資産管理・ログ管理・情報セキュリティ対策など、情シス業務の効率化に役立つ最新トレンド情報を随時発信中!

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補足
OSのバージョンによって搭載されていない場合があります。
また、アップデートなどで機能や仕様が変更される可能性がありますので、詳細な設定方法はMicrosoftやAppleの公式サイトを参照ください。