【中菱エンジニアリング株式会社様】IT資産管理ソフト「SS1」導入事例インタビュー

「セキュリティ対策」や「働き方改革」にも役立つとして注目されている、IT資産管理ソフト「SS1」。2005年のパッケージ販売開始以降、多くの企業様にご愛用いただいております。今回は、2017年7月よりSS1をご利用いただいている、中菱エンジニアリング株式会社様の導入事例をご紹介します。

cyuryo1.png

経営統括部 ICT推進グループ ITインフラチーム
左から牧野様、山崎様、竹内様、高木様

検討のきっかけは、IT環境の変更に伴う管理体制の見直し

IT資産管理ソフト検討に至ったいきさつをお聞かせください。

中菱エンジニアリング 牧野様 
 2018年ごろ、よりセキュアなIT環境を保つために三菱重工グループのネットワーク下に入ることになった背景から、我々はITインフラチームとして発足し、セキュリティ対策を含め業務範囲を広げることになりました。
しかし、全国の各拠点で保有しているPCを、ITインフラチームの限られたメンバーのみで一括管理することは困難なため、これまでの管理体制を見直し、大幅な業務効率化を図る必要があったんですね。
そこで、拠点(部門)ごとに管理者を割り当てて、分担管理できる体制を構築する計画を立てました。

中菱エンジニアリング 竹内様 
 その体制をとるために、IT資産管理ソフトを見直して、分担管理ができる環境を整えることが必要でした。というのも、実はその頃、本社と事業部とで管理が分かれていまして、それぞれ管理やキッティングの方法がバラバラで、PCの台帳がいくつもあるという状態だったんです。
ネットワークが整理されるなかで、こういったIT資産管理面の改善も急がねばと思っていました。

IT資産管理ソフトも別々のものを使われていたんですよね?

竹内様 
 はい。それぞれ使い勝手が悪く、結局は人力でデータを台帳化しており、工数的にもデータの正確性にも問題がありました。この状態で分担管理は難しいと考え、全社的に活用できる新たなIT資産管理ソフトの検討を始めました。

牧野様 
 SS1を導入した後でわかったことですが、いざSS1で取得したデータを確認してみると、それまで作成していた台帳と実態の差に驚かされました。これで実態を把握したうえでの改善が図れる、と安心したとともに、新しい管理体制のスタートラインに立てた実感が沸いたのを覚えています。

cyuryo2.png

取っつきやすいSS1なら、専門外のメンバーとでも分担管理できると確信

SS1選定までのエピソードをお聞かせいただけますか。

中菱エンジニアリング 高木様 
 展示会を回って、主要メーカーの3、4社ほどにお声かけし、説明をお願いしましたが、初めて見た時から、とにかくSS1の管理画面は取っつきやすかったですね。他製品のようにメニューがごちゃごちゃしていなくて、どの項目がどこにあるのか、誰でもすぐにわかる。これなら各拠点の管理者でも迷いなく使え、属人化せず、担当が変わってもスムーズに馴染めるだろうと思いました。
各端末の配置をレイアウト図で視覚的に管理できる機能があったり、慣れない管理者への配慮が行き届いていると感じます。

中菱エンジニアリング 山崎様 
 データのフィルタリングなど、Excelのような操作感なのも大きいですよね。出力ファイルもcsvでなくexcel形式なので、データの編集も現場のメンバーに任せられます。csvだと、結局インフラチームで加工したり調整する手間がかかってしまうこともあるので。
実際にSS1を使用し始めた今も、現場の管理者から操作に関する問い合わせを受けたことはないですね。

竹内様 
 元々は我々もそうなのですが、当社ではインフラ担当専門として入社するメンバーはいませんので、みんなこういった管理は専門外なんですよ。だから、現場の管理者に極力負担をかけたくないんですよね。
IT資産管理ソフトを、インフラチームだけのものじゃなく現場の管理者も巻き込んで有効活用したかったので、各社製品の比較をしましたが、みんなと一緒に使えるかどうかを第一に考えて、SS1に決めました。

ありがとうございます。使いやすさのほかに、惹かれた点はありましたか?

高木様 
 基本機能とオプション機能が分かれていて、オプション機能を選んで購入できる点も評価したポイントでした。無駄なコストがかかりませんし、必要になったタイミングで徐々に追加できるのが良いですね。

竹内様 
 実際にいくつか追加させてもらいましたが、SS1のオプション機能はそれぞれ一律で価格が決まっていて、クライアント台数分のライセンス購入が必要ないのでコスト的にも導入しやすいです。
社内全体の機器を管理することになるので、導入費だけでなく保守費も考えると、SS1のコストパフォーマンスは歴然でしたね。

cyuryo3.png

Office 2010から、Microsoft 365への切り替えを2週間で完了

SS1を導入された現在、分担管理はどのようにされているのですか?

山崎様 
 社内ポータルサイトでITインフラに関する情報を共有しながら、SS1を活用して分担管理しています。各拠点で保有している資産については、現場の管理者にSS1のデータを参照して情報更新してもらったり、定期的に棚卸などをおこなってもらったりしています。
一方で、キッティング作業やヘルプデスク対応はITインフラチームで一本化しているので、現場に任せるところは任せて、ITインフラチームで全体を取りまとめるという体制がとれていますね。

竹内様 
 そのキッティング作業や、ヘルプデスク対応にもSS1を活用しています。PCの使用環境にあわせて設定したプリンタドライバをインストールしたり、離れた拠点で発生したPCトラブルに対してリモート接続して対応したりしています。リモート接続時は、画面共有して相手の環境をお互いに確認しながら対応するのですが、対応者は基本レクチャーするだけで、操作はユーザー自身にさせるようにしています。
こうしてユーザー側のITリテラシーを向上していくことで、他のユーザーにも対処方法が広がっていく効果を狙っています。

なるほど。そのように活用いただけると、管理側とユーザー側のお互いの負担軽減につなげられますね。

牧野様 
 その他にSS1が役立ったと感じたのは、Office 2010からMicrosoft 365への切り替えです。Office 2010のサポート期限が迫っていたため、早急に対応しなければいけなかったところ、SS1のファイル配布機能を使用してパッチファイルを展開し、全台の切り替えを約2週間で完了することができました。

山崎様 
 予め各拠点の管理者に情報共有しておき、あとはアップデートファイルを用意して、SS1で配信日時などを設定するだけで対応できたので、とても助かりました。

高木様 
 Windows 10のメジャーバージョンアップや、月例のセキュリティパッチ適用にも活用しています。WSUSと連携させた活用も進めており、今後さらなる効率化を図っていきたいと考えています。

"自分たちのものは自分たちで管理する"、コストやセキュリティの意識変革

牧野様 
 分担管理をしたうえで、Microsoft 365への切り替えをおこなったことをきっかけに、現場の管理者の変化を感じています。自身の担当範囲内でどれだけのPCを所有していて、Microsoft 365のライセンスやネットワークの使用にどれだけコストをかけているのか、現場のメンバーが意識できるようになりました。
不要なコストを削減し、保有資産を有効活用するという流れが生まれ、会社全体として良い方向に進んでいると思いますね。

竹内様 
 セキュリティに関しても、現場のメンバーのほうから「ソフトウェアの脆弱性へ対応したい」とITインフラチームへ相談がくるなど、意識の向上を実感しています。
SS1を活用して管理体制を整えたことで、システム面だけでなく人的なセキュリティレベルも引き上げられていると思います。"自分たちのものは自分たちで管理する"という、我々が描いていた分担管理の理想に近づいていると言えますね。

牧野様 
 2020年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、急遽一部門においてテレワーク環境を整える必要がありましたが、SS1で現状の保有資産を把握できている状態にあったので、新規でどれだけPCが必要かなどを判断する際にも役立ちました。
SS1でPCの最終使用履歴などをチェックして、使われていない遊休資産をすぐに洗い出すことができるので、PCの入替計画にも活用していますね。要望にあわせて随時対応するのではなく、あらかじめ予算化やキッティングの準備ができるようになったのは大きな収穫でした。

ディー・オー・エスのサポートスタッフは、当社の仲間だと思っています

SS1と連携する「SAMサービス」もご利用いただきましたが、どのような経緯があったのでしょうか?

竹内様 
 ISOに基づいたソフトウェア資産管理をおこない、ベンダーからのライセンス監査に適切に対応できる体制を構築したいと考えていたのですが、複雑なIT環境下において、それまで各拠点それぞれで購入し利用していた多種多様なソフトウェアのライセンスを管理するのは、当社だけのノウハウでは難しいと判断し「SAMサービス」を利用することにしました。
SAMサービスを利用することで、外部の知識・ノウハウを得ることができたほか、ソフトウェアライセンスのマスタ作成作業のフォロー、ライセンス調達をITインフラチームで一元管理し、購入形態や窓口をコントロールするといった一連のフローを確立するための道筋づくりに、尽力いただきました。苦楽を共にしたSAMサービス担当の菊池さんは、もはや当社メンバーの一員です(笑)。

ディー・オー・エス 菊池(SAMサービス担当)
 ありがとうございます(笑)。複雑な環境下でも、ITインフラチームの方々が積極的な姿勢で取り組み、情報共有くださったことで改善を進められました。課題解決の意識が高いこと、先々を考えた目線を持たれていたことが大きかったと思います。

竹内様 
 思えば展示会でSS1に出会った時も、説明員の方が自信をもって熱心に製品説明されていたのが印象的でした。菊池さんやその他のサポートスタッフの方も含め、ディー・オー・エスさんの対応姿勢をみていると、一貫した製品への愛情を感じ、大変信頼できます。そういった意味でもSS1を選んでよかったなと感じますね。

cyuryo4.png

さらなるセキュリティ強化、働き方改革の推進を目指して

それでは最後に、今後の展望をお聞かせください。

高木様 
 当社では毎週水曜日を定時退社日と定めていますので、まずはITインフラチーム内で、該当の日時に作業中のPCに対してSS1でメッセージを表示して定時退社を促すといった運用をテスト的におこなっています。ゆくゆくはワークフロー機能も活用して、働き方改革の推進として他部門にも展開していきたいですね。

牧野様 
 ログの活用による、さらなるセキュリティの強化も考えています。直近では、すでに導入しているサービスでWebフィルタリングをおこない、閲覧ログはSS1で管理することで、うまく住み分けてコスト削減できる体制にしたいと思っています。三菱重工グループのポリシーに沿って高いセキュリティ水準を維持することはもちろんですが、管理工数やコストの削減も両立していきたいです。

皆様、貴重なお話をありがとうございました。ぜひ今後もSS1をご活用ください。

(インタビュー:ディー・オー・エス 山本) ※インタビュー内容は取材当時のものです

中菱エンジニアリング株式会社様

三菱重工社のグループ会社として培った高度かつ最先端の技術を活かし、新しい技術成果を多くの分野で役立てています。航空宇宙分野と冷熱機器・産業機械分野の2本の柱を中心に、開発から運用・サービスまでを4つの技術分野(設計解析、試験計測、製造(生産技術)、運用・サービス)において、それぞれの分野で専門性を高め、技術の高度化・高品質化を進め、広範な支援をしています。

【業種】製造・販売
【管理台数】3,310台
【URL】https://www.mhi.com/jp/group/churyo/

SS1をご活用いただいている中菱エンジニアリング株式会社様の導入事例をご紹介させていただきました。
IT資産管理ソフトの導入、入れ替えをご検討されている方は、ぜひ下記よりお気軽にお問い合わせください。

●SS1に関するお問い合わせはこちら
●その他、SS1導入事例はこちら

著者プロフィール
SS1LAB編集部
IT資産管理ツールSS1/SS1クラウドを開発・販売している、株式会社ディー・オー・エスの営業企画部メンバーで構成されています。IT資産管理・ログ管理・情報セキュリティ対策など、情シス業務の効率化に役立つ最新トレンド情報を随時発信中!

次の記事

次の記事

トレンド

意外と知られていない「PC管理×ワークフロー」が便利な理由

意外と知られていない「PC管理×ワークフロー」が便利な理由

意外と知られていない「PC管理×ワークフロー」が便...

意外と知られていない「PC管理...

2021年09月01日

前の記事

前の記事

トレンド

迫るESUのサポート適用期限。Windows 10へのリプレース計画はお早めに!

迫るESUのサポート適用期限。Windows 10へのリプレ...

迫るESUのサポート適用期限。Windows 10...

迫るESUのサポート適用期限。...

2021年07月12日